ウィーンにいると音楽家の仲間達が周囲に沢山いて毎日の様に偶然、街中で会うのですが、日本にいると何らかの工夫をしなければインターネット上でメールをやり取りする機会はあっても、実際には互いが遠くに住んでおり用事がなければ会う機会が少ないものです。音楽高校時代の学友達には活動を続けている方々もおられますが今も独身で活動を続けている私の様な人は少なくなりました。音楽家としては徳島にいるイタリア出身のウィーン時代の学友が最も近い存在と思われますが彼は家庭を持ち良い教師として活動を続けておられます。音楽大学に勤務すれば、その点では仲間達と共に働くというメリットがあるかも知れませんが、私には会社の様な存在で堅苦しさを感じますので勤務希望しませんでした。その結果、現在の小路清忠アーティスツサークルとプロフェッショナルミュージシャンズワールドワイド、マリア里美インターナショナルピアノスクールが生まれました。親子の生き方は似ると伺った事がありますが、父が独立独歩の人でしたので、私もどうやら同じ生き方をしている様です。生涯、音楽の世界で独自のアイデアを生かしてオリジナルな活動を続けて行きたいと思います。M.
Ich selbst spiele noch immer Klavier und nicht geändert, aber doch ich befinde mich jetzt in einer Ära, in der die jüngere Generation von Spielern international aktiv ist. Ich möchte meinen Eltern, meinen Lehrern, meinem Taufspender und allen Menschen um mich herum meinen aufrichtigen Dank für das musikalische Umfeld aussprechen, mit dem ich gesegnet bin. Und wie der Kardinal sagte, hoffe ich, dass ein freundlicher Austausch dazu beitragen wird, Glück in der Gesellschaft zu verbreiten.
Es war eine wundervolle Taufzeremonie voller Anmut. Die Kirche war mit vielen Leuten gefüllt und die Atmosphäre war sehr lebhaft. Das Orchester, ein Organist und die Chor spielten zur Feier des Tages. Seitdem sind 33 Jahre vergangen und ich habe mit großen Gefühlen nun seine Aufgaben als Erzbischof von Wien gedacht. Wenn ich meine CDs geschenkt hat und ihm die Informationen meiner Konzerten gegeben hatte, hatte er immer sich gefreut.
Mein Taufspender Kardinal Schönborn, feiert diesen Monat seinen 80. Geburtstag. Ich wurde im Juni 1992 in der Karlskirche getauft. In meiner Familie ist meine Mutter die erste Maria, ich bin die zweite Maria. Meine Mutter respektierte den Wunsch ihrer Kinder und taufte sie nicht ihre Kinder nach ihren Wunsch. Ich war die erste Erwachsene Täufling, die damals vom Erzbischof getauft wurde. Zu dieser Zeit war der Kardinal gerade Erzbischof geworden und sein Amt war neu für ihn.
私のTaufspender ウィーンのシェーンボルン枢機卿様は今月80歳のお誕生日を迎えられます。私の洗礼式は1992年6月にカールス教会で行われました。家族内では母が第一のMaria、私は第二のMariaです。母は幼児洗礼を授けることなく本人自らの意向でと子供達の意思を尊重してくれました。私は当時の大司教様の最初の成人受洗者でした。当時、枢機卿様は大司教様になられたばかりでとても新鮮でした。恵みに満ちた素晴らしい洗礼式でした。教会内は大勢の人々で溢れ熱気に満ちオーケストラとオルガニスト、合唱団が演奏して祝って下さいました。あれから33年、ウィーン大司教としての任務を終えられることになった事には感慨深いものがあります。私のCDを聴いて下さりコンサートご案内を差し上げたら、いつも喜んで下さいました。私自身は変わらずピアノ演奏を続けていますが子供世代の奏者達が国際的活動される時代になりました。両親、恩師そしてTaufspender全ての周囲の方々と音楽的環境に恵まれた事に心から感謝いたします。そして枢機卿様が仰った様に好意に満ちた交流により社会に幸せの輪が広がります様にと願います。
以前日本の招聘者は海外アーティストに高い費用をかけていましたが、今は国籍を問わず才能評価されるようになった為、有難い事には世界中の雇用条件は公平になって来た気がいたします。今年また草津に学友達が来日しグリュンフェルト作品も演奏されます。私は当時の学友中では最年長で彼らよりも古い時代を知っていますがウィーンの学友も良いピアニストですので皆様に良い演奏を提供してくれることでしょう。今、日本の方が住環境も物価高とは言ってもヨーロッパよりは過ごしやすいので本来は誕生日記念に2月の舞踏会に行きたいと思ってはおりますが日本にいる方が良いかもと考えます。ヨーロッパから毎月大勢日本訪問者がおられますし4月の万国博覧会にも各国そしてオーストリアからも大勢来日されます!ウィーンにいる友人達にも来年は舞踏会に行きたいと連絡しました。私は日本では目立たずに静かに活動していますがシュトラウス=グリュンフェルト作品を仕上げて皆様にコンサートでお会い出来るのが楽しみです!シュトラウス=グリュンフェルト作品をコンサートで聴いてみたいと思っておられる方がおられましたら是非、当事務所までご依頼下さい!M.Satomi
私が開催している音楽祭には還暦を過ぎた仲間達は勿論のこと、50代までの海外アーティスト達からも出演希望を沢山頂いておりますので今後は私の生徒世代の若い方々を選出して音楽祭に出演して頂く機会が増えると思います。ビザ手続き等の関係からも出演条件はコンサート出演に必要な滞在と食事のみを提供しておりますので他のコンサートも併せて来日して頂く必要があります。さもなければ旅行を兼ねて来て頂く様になりますが海外アーティストにとって日本での公演は更なる良い経験となりキャリアアップして頂くことが出来ますようにと願います。ヨーロッパの物価高や私をヨーロッパに招聘して下さったホールの館長がお亡くなりになる等、世代交代が顕著になって来ました。今後は海外マネジメントとのコンタクトやレッスン需要の様子を見て世界各地を移動することになるでしょう。
若いピアニスト達の演奏をメディアで拝見する機会があります。芸術としてのピアノ演奏というタイトルはクロイツァー先生の本のタイトルで知られていますがコンクールで成功を修め世界的奏者として活躍されている人材にも芸術としての演奏や従来の伝統としてのピアノテクニックを伝授して行かなければ芸術家が育ちにくくなっていることを感じましたのでここに記載させて頂く次第です。これは今や消えつつある事なのかも知れません。コンクールでは主に演奏テクニックに関して評価が為されますが芸術性は点数の付けられるものではないのが難しいところです。指は正確器用で音楽的ですが、大切なのは先ずイメージを持ち音を頭に響かせてから弾くことです。これが出来ている若い世代の方々が少なくなりました。今年は演奏の合い間に若いピアニストの為のマスタークラスを開催する機会があれば良いかも知れません。私は音楽祭以外に自発的に動く事は殆どなく社会の様子を見ながら必要な時だけ動いていますが、世界中の聴衆と奏者が若くなり変化して来たと同時に伝統を守る活動が必要になって来たと感じます。私達には人として時代に左右されない普遍性を重視する必要があるのです。
毎年恒例で初練習の後はウィーンフィルニューイヤーコンサートを見ています。日本とオーストリア放送では説明や曲間のプログラムが異なり演奏開始のタイミングも違い放送を見比べて楽しんでいます。ウィーンフィルには学友達がいますので画面越しに彼らを見るのも面白いです。放送で伝えられていましたが、ウィーンには演奏者自らが企画他の全てを運営している人達が多く見受けられます。私は同様に日本でウィーンスタイル運営している次第です。ヨーロッパのホールでは音楽関係者が運営全般に携わっており専門性高く日本事情と随分異なります。これは私が日本の活動に困難を感じる事のひとつでもあり、これまで殆ど日本の方々と共同従事することなく独自のウィーンスタイルを保って参りました。ウィーンの仲間達の方が来日の際に日本の方々とずっと仲良くしています( ´艸`)日本はアジア圏の国ですので宗教的感覚的にも異なりますが今年は日本の方々とも更に共同従事の機会が増えれば幸いです。日本の皆様がもっとクラシック音楽コンサートに関心を持ちご来場下さり精神的に豊かで幸せになって下さいますように!今年も、どうぞよろしくお願いいたします♬
今月12月14日にウィーンGesellschaft f. Musiktheaterディレクターを1965年から勤めておられた作曲家、指揮者、舞台監督フランツ オイゲン ドスタル先生が天国に召されました。心からご冥福をお祈りいたします。11月の音楽祭コンサートでルベンさんとも共通の知人である先生の話をしていたところでした。今年度で退職と伺いましたので来年はGesellschaftでの演奏予定はないかと思っていたら12月12日に副館長でプロフェッショナルミュージシャンズワールドワイドの仲間であるStephanさんから先生が3年勤務延長になったので来年も私のコンサートを楽しみにしているとメール下さった2日後の事でした。私の演奏を喜んで下さり音楽的にも分かり合えた方でした。先生は作曲作品以外にもカール・ベーム氏のアシスタント、オペラの友編集長や多くの監督業をこなされ多彩で優れた方でした。また古き良きウィーンを思わせる方が召されましたが、天におられる方々は往々にして生きておられる方々以上に私達の身辺におられ私達を見守って下さっていると感じます。天におられる方々の為にも演奏し続けたいと思います。

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